2015年2月 2日
高濃度カテキン茶は本当に痩せるのでしょうか?
近年、健康やダイエットに関心がある人の間でカテキンが話題になっていますね。
カテキンは緑茶などに含まれている成分で、茶の苦みや渋みの元になっているものです。
昔からカテキンには殺菌や抗酸化効果があると言われていて、
緑茶でうがいをすると良いという民間療法があったり、
緑茶せっけんや緑茶消臭剤のような商品も販売されているようです。
そして最近注目されているカテキンの効果は、
食事の時に摂取すると、脂肪や糖分の吸収を抑えてくれたり、
身体の酵素を活性化させて体脂肪を減らしてくれるというものです。
トクホの健康飲料の中にもカテキンを使ったものが沢山ありますね。
カテキンは脂肪を燃焼しやすくしてくれるので、いかにもダイエットに効果がありそうだと思う人も多いでしょう。
確かにカテキンは、血液をサラサラにして血中コレステロールを低下させる働きがあるので、
コレステロールの高い人が摂取すると良いと言われています。
カテキンの中でも、更にカテキン濃度を高くした高濃度カテキンは、
ダイエットを考えている人なら積極的に取り入れているかもしれませんね。
でも高濃度カテキン茶を飲むと、本当に痩せるのでしょうか。
高濃度カテキンは運動前に飲むと、ダイエット効果が高いと言われているそうです。
体脂肪が高めの人が運動前に摂取すると、
脂肪を燃焼する効果があるので、ダイエットに繋がるということですが、
逆にいえば、運動前に飲まないとダイエット効果は半減するでしょう。
それにダイエットの必要がないような人は、
高濃度カテキン茶は気をつけた方がいい場合もあるようです。
例えば、2007年にカナダで高濃度カテキンのサプリを服用して
肝臓移植をしなければいけないほどの肝障害を患った人がいると言われています。
また、アメリカでは肝臓疾患のリスクについての注意書きもあるみたいですし、
イタリアでは肝臓を悪くした人の8割以上が、服用を中止すると症状が改善したそうです。
高濃度カテキンは痩せる効果もあるみたいですが、
摂取する方法や、人によっては健康に被害が及んでしまう危険性もあるようです。
いくら痩せる効果があっても、体調を崩してしまうと困りますね。
なので普通のカテキンなら問題ないと思いますが、
高濃度茶カテキンについては、飲み方などを少し注意した方が良いかもしれません。